2026.10.14

検索順位1位でもアクセスが増えない理由|表示1回の実測

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検索順位1位でもアクセスが増えない理由|表示1回の実測

「9月は」

この言葉で検索すると、私(UMEO CREATE・伊藤)のサイトが1位に出たことがあります。サーチコンソール(Google Search Console。自分のサイトが検索結果にどう出ているかを見られる、Googleの無料の道具)にそう記録されています。平均掲載順位は1.0位です。

ただし、表示回数は1回。クリックは0回です。

この記事では、検索順位1位でもアクセスが増えない理由を、よく挙げられる5つに整理したうえで、当社のサイトの90日分の実測で確かめます。先に結論を書くと、当社の場合、理由のほとんどは「その言葉で探す人が、そもそもほとんどいない」でした。自社のホームページを自分で更新している方、制作会社から「◯◯で1位になりました」と報告を受けている方に向けて書いています。

この記事の目次(9項目)

結論:検索順位は「かけ算の片方」でしかない

検索からの来訪は、おおまかに次のかけ算で決まります。

  • その言葉が検索される回数(検索の量)
  • 検索結果の何番目に出るか(順位)
  • 並んだときに選ばれる割合(クリック率)

順位はこの3つのうちの1つです。1つめの「検索の量」が0に近ければ、順位が1位でも、来る人は0に近いままです。

当社のサイトで、2026年7月14日から10月11日の90日間に、サーチコンソールの一覧に出た検索語は203個ありました。これを順位で2つに分けると、こうなります。

検索語の数表示回数の合計クリックの合計
平均掲載順位が3位以内の検索語14個49回2回
「価格改定の お願い 例文」の1語(平均8.0位)1個628回4回

3位以内に入っている14個を全部足しても、表示は49回です。平均8位の1語は、それだけで628回。順位が上の14個より、順位が下の1個のほうが、検索結果に12倍以上多く並んでいました。

料理店にたとえると、順位は「商店街のいちばん手前に店がある」ことで、検索の量は「その商店街を歩く人の数」です。誰も通らない道の角地に店を出しても、お客様は増えません。

店のカウンターでタブレットの画面を確かめる店主(画像はAI生成のイメージです)
店のカウンターでタブレットの画面を確かめる店主(画像はAI生成のイメージです)

検索順位1位でもアクセスが増えない、よくある5つの理由

「検索順位 1位 アクセス 増えない」で調べると、解説記事ではおおむね次の5つが挙げられています。

1. その言葉を検索する人が少ない。 1位でも、探す人がいなければ誰も来ない
2. タイトルと説明文が選ばれていない。 並んではいるが、クリックされない
3. 検索結果の上に、ほかのものが出ている。 広告、地図、AIによる要約などが先に表示され、1位でも画面の下のほうになる
4. 自分で見た順位と、ほかの人に見えている順位が違う。 検索結果は、場所や端末、過去の検索によって変わる
5. 探している内容と、ページの中身が合っていない。 開いてもすぐ戻られる

どれも起こりうることです。ただ、どれが自分のサイトに当てはまるかは、数字を見ないと分かりません。当社のサイトで確かめたところ、ほとんどが1つめでした。順番に見ていきます。

実測1:1位の検索語は2個。どちらも表示1回だった

90日間で、平均掲載順位がちょうど1位だった検索語は、203個のうち2個です。

検索語平均掲載順位表示回数クリック
9月は1.0位1回0回
他の会社は?1.0位1回0回

どちらも、当社が狙った言葉ではありません。おそらく、記事の文中に同じ言い回しがあったのだと思います。誰かが1回だけその言葉で検索し、そのとき1位に出た。記録から分かるのはそれだけです。

ここで、サーチコンソールの「平均掲載順位」の決まりを確認しておきます。Googleのヘルプによると、掲載順位は、検索結果に出たときの最上位の位置を、表示された回について平均したものです(出典は記事の末尾)。つまり、1回だけ表示されて、その1回が1位なら、平均は1.0位になります。 「平均1位」という数字は、それが何回ぶんの平均なのかを一緒に見ないと、意味が取れません。

もう1つ、3位以内の14個の中身も見ておきます。

  • 14個のうち12個は、表示回数が1回
  • 残りの2個は、当社の社名の一部(2.8位・25回表示・1クリック)と、「支店 dx導入」(1.6位・12回表示・0クリック)

社名で上に出るのは当たり前のことで、これは集客というより「名前を知っている方が確かめに来た」数字です。それを除くと、3位以内は13個・表示24回・クリック1回になります。90日間で、です。

実測2:いちばん来訪が多い記事は、平均8位だった

では、当社のサイトで検索からいちばん人が来ているページはどれか。ページ単位で見ると、こうです(同じ90日間)。

ページ平均掲載順位表示回数クリック
値上げのお願い文の記事8.0位4,012回67回
トップページ3.9位391回64回
会社概要のページ9.6位299回45回

いちばんクリックを集めているのは、平均8.0位の記事でした。1位どころか、検索結果の1ページ目の下のほうです。それでも67回クリックされているのは、値上げのお願い文を探している人が、それだけ多いからです。

この記事に来ている検索語をいくつか並べます。

検索語平均掲載順位表示回数クリック
価格改定の お願い 例文8.0位628回4回
値上げのお願い 例文9.6位104回0回
値上げのお願い9.2位74回4回
価格改定のお願い 例文8.3位72回3回

「順位1位・表示1回・クリック0回」と「順位8位・表示628回・クリック4回」。来訪という結果だけを見れば、後者のほうが役に立っています。

実測3:ただし、表示が多いだけでも足りない

ここまで読むと「では検索の量が多い言葉を狙えばいい」と思われるかもしれません。そう単純でもありません。当社のサイトには、逆の例もあります。

検索語平均掲載順位表示回数クリック
群馬県最低賃金 202610.4位222回0回
群馬 最低賃金 202610.5位195回0回
群馬最低賃金 202610.7位163回0回
群馬県 最低賃金 202610.5位114回1回

4つ合わせて694回表示されて、クリックは1回です。順位が10位前後、つまり検索結果の1ページ目に入るかどうかの境目にいると、並んではいても選ばれません。金額だけ知りたい方は、上のほうに出たページで用が済めば、10位まで下りてくる理由がありません。

先ほどの「価格改定の お願い 例文」も、628回表示されてクリックは4回、割合にすると0.6%です。8位は、決して良い位置ではありません。

つまり、こういうことです。

  • 順位だけ高くても、検索の量がなければ来ない(実測1)
  • 検索の量があれば、順位が8位でも来る(実測2)
  • 検索の量があっても、順位が10位前後では、ほとんど来ない(実測3)

見るべきなのは順位でも表示回数でもなく、その2つを並べたときです。

打ち合わせの席で、タブレットの画面を指しながら説明している様子(画像はAI生成のイメージです)
打ち合わせの席で、タブレットの画面を指しながら説明している様子(画像はAI生成のイメージです)

自分のサイトで確かめる手順

サーチコンソールが入っていれば、5分で確かめられます。入っていない場合は、まず入れるところからです(無料です)。

1. 「検索パフォーマンス」を開き、4つの数字を全部表示する

画面の上に「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」の4つの枠があります。初めて開いたときは、後ろの2つが表示されていないことがあります。枠を押して、4つとも色が付いた状態にします。

2. 「クエリ」の一覧を、表示回数の多い順に並べる

一覧の「表示回数」の見出しを押すと並び替わります。上に来た言葉が、実際に探されている言葉です。自分が狙ったつもりの言葉と、同じでしょうか。

3. 今度は「掲載順位」の良い順に並べる

1位や2位の言葉が上に来ます。その横の表示回数を見ます。当社の場合、ここに並んだのは表示1回の言葉ばかりでした。「◯◯で1位」という報告を受けたときは、その言葉の表示回数を一緒に聞いてみてください。

4. 表示回数が多く、順位が8位から15位あたりの言葉に印を付ける

ここが、手を入れる価値がいちばん大きい場所です。すでに探されていて、すでに並んでいて、あと少しで選ばれる位置にいます。新しい記事を1本書くより、この言葉が来ているページのタイトルと中身を直すほうが、来訪が増える見込みは立てやすいと考えています。

1点だけ注意があります。サーチコンソールの数字は、集計があとから確定するため、日をおいて見ると少し動きます。この記事の数字は、2026年10月14日に取得したものです。

当社がこの数字を見て変えたこと

数字を見るだけで終わらせないために、当社が実際に変えたことを書いておきます。

書く前に、取りたい検索語を1つ決めるようにしました。 以前は、書きたいことを書いてから、あとで題名を付けていました。その結果が「順位は付くが、誰も探していない言葉」の山です。203個の検索語のうち、およそ80個、約4割は表示が1回だけでした。いまは、サーチコンソールに実際に出ている言葉や、その関連の言葉から先に1つ選び、題名の前のほうに置いています。この記事なら「検索順位 1位 アクセス 増えない」です。

すでにある記事の題名を、探されている言葉に合わせて直しました。 10月7日に4本、題名を見直しています。結果はまだ分かりません。検索の数字は動くまでに時間がかかるので、公開直後の数字では判断しないことにしています。良くならなかった場合も、またここに書きます。

「順位が上がりました」を、自分への報告に使うのをやめました。 9月に自社サイトの検索の数字を公開した記事では、平均掲載順位が11.7位から8.4位に上がったのに、クリックは減っていました。順位は、良くなったように見せやすい数字です。見せやすい数字ほど、表示回数とクリックを隣に置いて読む必要があります。

なお、当社は順位を上げる対策を専門にしている会社ではありません。ここに書いたのは、自分のサイトを自分で運用していて分かった範囲のことです。競合の多い言葉で上位を取りにいく施策は、この記事の対象の外です。

まとめ:順位を聞いたら、表示回数も聞く

  • 検索からの来訪は「検索の量 × 順位 × 選ばれる割合」で決まる。順位はその1つでしかない
  • 当社のサイトでは、平均1位の検索語は2個。どちらも表示1回・クリック0回だった
  • 3位以内の14個を全部足しても表示49回。平均8位の1語は、それだけで628回だった
  • いちばんクリックを集めているページは、平均8.0位の記事(4,012回表示・67クリック)だった
  • ただし、表示が多くても順位が10位前後では選ばれない(694回表示で1クリック)
  • 確かめるには、サーチコンソールで「表示回数の多い順」と「順位の良い順」の両方で並べ替える

「1位になりました」は、うれしい報告です。ただ、その言葉を月に何人が探しているのかが分からないうちは、良い知らせかどうかはまだ決まっていません。順位を聞いたら、表示回数も聞く。それだけで、ホームページの数字の読み方はかなり変わります。

UMEO CREATEでは、ホームページの制作と、公開したあとの運用を行っています。月次のレポートは、この記事と同じサーチコンソールの画面から作り、順位と表示回数とクリックを必ず並べてお出しします。料金は全て一例で、ご予算に合ったプランをご提案できます。

▼ ホームページ制作・運用について
https://www.umeocreate.com/web.html

出典(2026年10月14日時点)

検索語の数、表示回数、クリック、平均掲載順位は、当社のサイト(umeocreate.com)のサーチコンソールで、2026年7月14日から10月11日の90日間について、10月14日に取得したものです。一覧に出た検索語だけを数えています。「よくある5つの理由」は、検索で上位に出る解説記事に共通していた項目を当社でまとめたもので、特定の調査の結果ではありません。


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