2026.11.05

notebooklm-py「CSRF token not found」の直し方|notebook.google.com への移転で止まった

業務自動化自社の実践AI活用

notebooklm-py「CSRF token not found」の直し方|notebook.google.com への移転で止まった

2026年10月24日、動画の書き起こしを集める道具が、朝から全部のコマンドで同じエラーを返すようになりました。画面に出たのは 「CSRF token not found」 の一行です。前日まで毎日動いていた物で、コードも設定も触っていません。

当社(UMEO CREATE)は、群馬で代表ひとりでやっている会社です。従業員はいないかわりに、AIと小さな道具を組み合わせて、調べ物や記事づくりの下ごしらえを自動で回しています。その道具の1つが notebooklm-py です。Googleの Gemini Notebook(旧 NotebookLM)を、画面を開かずにコマンドから操作するための、個人開発の非公式ツールです。

この記事では、止まった日に実際に見たエラー、原因が「相手側のアドレスの移転」だったこと、更新とログインのやり直しで復旧するまでの手順、そして非公式の道具を仕事に組み込むときに当社が決めている約束事を書きます。同じエラーで検索して来た方は、最初の「直し方」だけ読めば済むようにしてあります。

この記事の目次(8項目)

直し方(先に結論)

当社の環境(macOS・pipxで導入)で、次の2つで直りました。

1. 道具を最新版に更新する
pipx upgrade notebooklm-py
当社では 0.7.3 から 0.8.5 に上がりました
2. ログインをやり直す。ブラウザは Chrome を指定する
notebooklm login --browser chrome

更新だけでは直りません。更新したあとにログインをやり直すところまでが1セットです。古い版のまま notebooklm login を何度やっても、「Login not detected」と出て時間切れになるだけでした(当社はそれで1回むだにしました)。

2つ目の --browser chrome は、道具に付属するブラウザ(Chromium)が新しいmacOSで落ちることがある、と道具側の案内に書かれていたので付けています。ふだん使っているChromeでログイン画面を開くほうが確実です。

何が起きたか(2026年10月24日から25日)

時系列はこうです。

  • 10月24日 朝:動画をまとめる定期の仕事が失敗。ログを見ると、notebooklm-py のコマンドが全部「CSRF token not found」で止まっている
  • 同日:同じ日の朝にGoogleアカウントのパスワードを変えていたので、最初は「そのせいだろう」と思い、notebooklm login をやり直す。ところが「Login not detected」で必ず時間切れになり、ログインそのものが通らない
  • 同日:パスワードとは別の原因だと分かる。調べると、Gemini Notebook のアドレスが notebooklm.google.com から notebook.google.com へ転送されるようになっていた
  • 10月25日:道具を 0.8.5 に更新し、Chromeを指定してログインし直す。すべてのコマンドが復旧

コードは1行も変えていません。変わったのは相手側(Google)のアドレスだけです。

「CSRF token not found」の正体

CSRF token(シーエスアールエフ・トークン)というのは、Webサイトが「この操作は本当に本人の画面から来たものか」を確かめるために、ページの中にこっそり埋めている合言葉のようなものです。ふだんブラウザで使っているぶんには、見ることも意識することもありません。

notebooklm-py のような非公式の道具は、Googleが公式に用意した窓口(API)ではなく、人がブラウザで開くのと同じページを裏で開いて、そこからこの合言葉を拾って動いています。つまり「いつものページが、いつもの場所に、いつもの形である」ことが前提です。

今回、Googleはそのページの住所を変えました。古い住所を開くと新しい住所へ転送されます。人が見るぶんには何も困りません。ところが道具のほうは、古い住所のページに合言葉があるはずという前提で動くので、転送先では合言葉が見つからず、「CSRF token not found(合言葉が見つからない)」で止まります。

たとえるなら、毎朝決まった店に書類を取りに行く係の人が、店の引っ越しを知らされていなかったような状態です。張り紙(転送)を見れば人は新しい店に行けますが、「この住所のこの棚から取る」とだけ教わった係の人は、閉まったシャッターの前で止まります。

ここで大事なのは、エラーの文面が「合言葉が無い」なのに、本当の原因は「住所が変わった」だったことです。文面どおりに「合言葉」のほうを調べても、たどり着けません。

「パスワードのせい」と思い込んで失った時間

正直に書くと、当社は原因にたどり着くまでに回り道をしました。

同じ10月24日の朝に、代表がGoogleアカウントのパスワードを変えていたからです。パスワードを変えると、Gmailを読む仕組みの合い鍵が無効になり、実際にその日はLINEの秘書役など3つの仕組みが止まっていました(この話は前の記事「GASの「Authorization is required」|パスワード変更で止まった物と直し方」に書いています)。

「今日はパスワードを変えた」という分かりやすい理由が手元にあると、同じ日に止まった物は全部そのせいに見えます。notebooklm-py もその1つだと思い、ログインのやり直しを繰り返しました。

分かれ目になったのは、エラーの文面の違いです。

止まった物エラーの文面本当の原因
Gmailを読むGAS 3つAuthorization is required(承認が必要です)パスワード変更で合い鍵が無効になった
notebooklm-pyCSRF token not found(合言葉が見つからない)相手側のアドレスが移転した

同じ「ログインし直せば直りそう」に見えても、文面が違えば原因は別です。止まった物ごとに、通知やログの文面を1つずつ読む。前の記事と同じ教訓に、もう一度たどり着きました。

なぜ「更新」で直るのか

今回の復旧は、当社が何かを直したわけではありません。道具の作者が、新しいアドレスに合わせた版をすでに出していたので、それに更新しただけです。

非公式の道具は、相手側(この場合はGoogle)の変更に合わせて作者が追いかけて直す、という形で保たれています。相手側が変われば止まり、作者が追いつけば動く。この往復が前提の道具です。

ですから、この種の道具が突然止まったときに最初に見るべきは、自分の設定ではなく、道具の配布元に新しい版が出ていないかです。当社の順番はこうでした。

1. エラーが「全部のコマンドで、同じ文面で」出ているかを見る。1つの操作だけ失敗するなら自分の使い方の問題、全部が同時に同じ文面なら相手側か道具側の変更を疑う
2. 道具の配布元(更新の履歴)を見て、ここ数日で新しい版が出ていないかを確かめる
3. 出ていれば更新し、ログインのような「相手とつなぎ直す操作」をやり直す
4. それでも直らないときだけ、自分の環境を疑う

今回は2で「新しい版が出ている」と分かった時点で、ほぼ解決でした。

非公式の道具を仕事に組み込むときの、当社の約束事

ここからが、この記事で本当に書きたかったことです。

notebooklm-py のような非公式の道具は、とても便利です。当社では、YouTubeの動画を Gemini Notebook に登録し、1本あたり2万から4万字の書き起こしを取り出して、記事や資料の下ごしらえに使っています。画面を手で操作していたら、とてもこの量はこなせません。

一方で、今回のように相手側の都合でいつでも止まります。止まる日も、止まる理由も、こちらでは選べません。それを分かった上で使うために、当社は次の4つを決めています。

1. お客様に納める仕組みには使わない

お客様の業務が、個人開発の道具の更新待ちで止まるのは、当社として許容できません。お客様向けのシステムは、Google Apps Script のような提供元が公式に用意している仕組みだけで組みます。非公式の道具は、当社の社内の下ごしらえに限って使います。

2. 「止まっても翌日で間に合う仕事」にだけ使う

今回止まったのは、動画の書き起こしを集める仕事です。1日遅れても、誰にも迷惑がかかりません。「今日中に出さないと困る物」の経路に、非公式の道具を置かないようにしています。

3. 直し方を1行で残しておく

復旧したその日に、「更新してChromeでログインし直す」の2行を、手順のメモに書き足しました。次に止まったとき、まずこの2行を試せます。原因の調査に時間を使うのは、この2行で直らなかったときだけで済みます。

4. 止まったことに気づく仕組みを別に持つ

非公式の道具が静かに止まると、成果物が出てこないだけで、誰も気づきません。当社は、定期の仕事が「動いたか・遅れたか・止まったか」を毎朝1枚の画面で見る運用にしていて、今回もそこで気づきました。道具そのものを信用するのではなく、成果物が出たかどうかを別の場所で見るようにしています。

この話が当てはまらない場合

  • Gemini Notebook をブラウザで普通に使っている場合。 アドレスの移転は自動で転送されるので、何もしなくて大丈夫です。今回の話は、画面を介さずに操作する非公式の道具だけの話です
  • 「CSRF token not found」が、1つのコマンドだけで出る場合。 今回は全コマンドで同時に出ました。1つだけなら、そのコマンドの使い方や対象の指定を見直すほうが先です
  • 更新しても同じエラーが続く場合。 道具側がまだ追いついていない可能性があります。配布元の更新履歴や報告を見て、同じ症状が報告されていれば待つしかありません。その間は、画面を手で操作する元の手順に戻します

まとめ

  • notebooklm-py の「CSRF token not found」は、Gemini Notebook のアドレスが notebook.google.com へ移ったことが原因だった(2026年10月24日から25日の実測)
  • 直し方は 更新(pipx upgrade notebooklm-py)+ Chromeを指定してログインし直すの2つ。更新だけでは直らず、古い版のままのログインは「Login not detected」で時間切れになる
  • エラーの文面は「合言葉が無い」だが、本当の原因は「住所が変わった」。文面どおりに調べても届かない
  • 同じ日にパスワードを変えていたため、最初はそのせいだと思い込んだ。止まった物ごとに文面を読むのが早道
  • 非公式の道具は「相手が変われば止まり、作者が追いつけば動く」。全コマンドが同じ文面で止まったら、自分の設定より先に新しい版が出ていないかを見る
  • 当社の約束事は4つ。お客様に納めない/翌日で間に合う仕事にだけ使う/直し方を1行で残す/止まったことに気づく仕組みを別に持つ

当社は、こういう道具の「止まり方」と「直し方」を実際に踏んだ上で、お客様の業務にどこまで自動化を入れるかを一緒に決めています。業務システムの考え方は、次のページにまとめています。

▼ 業務システム開発について
https://www.umeocreate.com/system.html


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