2026.08.03

【作ってみた】うちのAIキャラ「ウメ」ができるまで

AI活用業務効率化

【作ってみた】うちのAIキャラ「ウメ」ができるまで

うちの会社には、青くてまるいのが1匹います。

名前は「ウメ」。頭にピンクの梅の花が咲いていて、ほっぺもちょっとピンクです。ホームページの右下にいて、「質問する」を押すと出てきます。パソコンの中にも住んでいて、こちらは声で返事をします。

で、作ってみて何がいちばん大変だったと思いますか。

プログラムじゃないんです。名前と、見た目と、しゃべり方と、置き場所。この4つで延々と悩みました。 技術のところは正直あっさり終わったのに、そのあとがながかった。

いうわけで今日は、できるまでの舞台裏をそのまま書きます。ちょっと恥ずかしい失敗も含めて。社内のAIに名前をつけてみたい方、ホームページに案内役を置いてみたい方の参考になれば嬉しいです。

🌸 名前はひねらなかった。いうか、ひねらないほうがいい

うちは UMEO CREATE なので、UMEO「ウメ」。それだけです。ついでに梅の花を頭に咲かせました。

はい、そのまますぎますよね。かっこいい横文字の名前だって、考えようと思えばいくらでも考えられます。

でも今は、ひねらなくて正解だったと思っています。理由は、名前ってこれから何百回も口に出すことになるからです。

「なんでその名前なの」と聞かれたときに、説明に3分かかる名前だと、だんだん誰も呼ばなくなります。逆に「社名から取っただけです」で終わる名前は、聞くほうもすぐ覚えるので、勝手に定着していきます。

社内のAIに名前をつけるなら、社名か、事業に関係あるものからひねらなくて大丈夫です。

🎨 描かせるたびに、びみょうに違う子が出てくる

ここがいちばん手こずりました。

AIに「こういうキャラを描いて」とお願いして、何枚か作ってもらいます。並べてみると、全部びみょうに違うなんです。体つきが毎回変わる。花の位置もずれる。

兄弟に見えるんですよ。しかもあまり似ていない兄弟。

原因は単純で、毎回ゼロから描かせていたからでした。人間の描きさんだって、口で説明されただけで前とまったく同じ絵は描けませんよね。同じことです。

解決したのは、順番を変えたときでした。

  • まず たった1枚の「これが正解」という作りきる(うちは色まで文書に書き出しました。青のグラデの番号とか、ほっぺのピンクの濃さとか)
  • 次に、その正解と「実際にいちばんうまく出た1枚」の2枚を見本として渡して続きを描いてもらう

コツは2枚渡すところです。正解の絵だけを渡すと、なぜか体つきがぶれるんです。「お手本」と「うまくいった実例」の両方を見せると、ぴたっと揃うようになりました。今はサイトに7枚並んでいますが、ちゃんと同じ子に見えます。

あと1つだけ。絵の中に文字やロゴを描かせないこと。 AIが描く日本語、けっこうな確率でくずれます。文字はあとから自分で乗せたほうが速いです。

💬 タメ口のまま外に出すわけにはいかない

パソコンの中のウメには、気楽に話しかけたかったのでタメ口をしゃべらせています。「おっす、ウメだよ!なんか手伝おっか?」みたいな感じです。かわいいんですよこれが。

で、途中で気づきました。このノリのまま、初めて来たお客様に返されたらどうなるんだ。

想像したらぞっとしました。かといって、自分専用の相棒がずっと敬語なのも、なんだか他人行儀です。

なので、割り切って2人ぶんのしゃべり方を用意しました。

  • ホームページのウメ(相手は初めて来た方)… ていねいな敬語。2文から4文くらいで、簡潔に
  • パソコンの中のウメ(相手は私)… タメ口。私を名前で呼ぶ。長さの制限なし

同じ子だけど、外に出るときはちゃんとした服に着替えるそう考えたらすっきりしました。

これ、キャラを作らない会社でも使える話です。ふだんお使いのAIでも、「お客様に出す文章を作るとき」と「自分用のメモを作るとき」で、指示の書き出しを分けておくだけで、出てくる文章がぐっと使いやすくなります。

📍 かわいく描けたので全ページに置きたくなった。我慢した

絵が揃った瞬間、テンションが上がりました。かわいい。全部のページに置きたい。

置きませんでした。3か所だけにしました。

  • お問い合わせフォームの、すぐ手前
  • トップページで「お困りごと」を並べたところの締め
  • 右下の、質問できるボタンのところ

共通しているのは、読む人がちょっと身構える場所なんですよね。フォームの前って「これ書いたら営業電話かかってくるのかな」って手が止まるところじゃないですか。悩みが並んだ直後も「うちも当てはまるけど、相談していいのかな」と思うところです。そこにだけ置きました。

逆に、導入事例と実績と会社概要には、1枚も置きませんでした。 お客様の社名と、減らせた作業時間を実名で載せているページです。ここにマスコットが入ると、なんというか、軽くなっちゃうんです。

かわいさが邪魔になる場所がある。これは作ってみるまで分かりませんでした。

🎁 おまけ:どうでもいいけどこだわったところ

聞かれてもいないのに書きます。はじめの2つは、いまこのページの右下にいるウメが実際にやっています。 よかったら見てみてください。

  • ふわふわ上下に浮きます。 3.4秒でひと往復。速すぎると落ち着かなくて、遅いと死んでるように見えるので、けっこう調整しました
  • まばたきします。 6秒に1回。これがないと、じっと見られている感じになるんです。ちなみに、動きを減らす設定をパソコンやスマホで有効にしている方には、どちらもぴたっと止まるようにしてあります
  • こちらはパソコンの中のウメだけの話ですが、45分黙っていると、自分から話しかけてきます。 ただし夜9時から朝8時までは静かにしています。夜中に急にしゃべられたら怖いので

正直、ここは仕事とまったく関係ありません。でも、こういうところが「うちの子」感を出すんだと思っています。

✅ 実は、いちばん最初に決めたのは別のこと

ここまで4つ書きましたが、白状すると、この4つより先に決めたことがあります。 「やらせないこと」のリストです。

とえば、お金や期間にかかわる話は、ウメではなく私が直接お答えするようにしています。助成金も「対象になる場合があります」というところまで。分からないことは、無理につなが「そこはお答えできません」と言ってもらっています。

言い方を変えると、ウメの守備範囲をせまく決めたいうことです。せまいぶん、その中で答えたことは信用してもらえます。

先にこれを決めておいたおかげで、名前も見た目も口調も、迷わず決められました。くわしくは別の記事に書きました。

▼AIに任せる前に「やらせないこと」を6つ決める
https://www.umeocreate.com/blog/ai-limits-first.html

😊 作ってみて、いちばん良かったこと

問い合わせがどっと増えました、という話ではありません。置いてまだ日が浅いので、そこは正直に書いておきます。

良かったのは、AIの話を人にしやすくなったことでした。

お客様から「UMEOさんのところではどう使ってるんですか」と聞かれることがあります。以前は、これにうまく答えられませんでした。使っていないからではありません。議事録も日報も請求書も資料づくりも全部やっているので、どこから話せばいいのか分からなかったんです。

それが今は「うちにはウメというのがおりまして」から始められます。名前と姿があるだけで、話の入り口ができる。名前は見た目のためにつけたつもりでしたが、実際は説明のためでした。

もしAIを入れてみたけど、なんとなく浸透しないなと感じておられるなら、まず呼び名をつけてみるのはおすすめです。絵まで用意しなくても大丈夫。呼び名があるだけで、人と話題にしやすくなります。

みなさんの会社のAIには、名前がありますか。つけるとしたら何にしますか。

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