2026.08.03

【保存版】AIに任せる前に「やらせないこと」を6つ決める

AI活用業務効率化

【保存版】AIに任せる前に「やらせないこと」を6つ決める

AIに仕事を任せてみたものの、返ってきた答えをそのまま使うのが少し怖い。そんなふうに感じたことはありませんか。

違っていたらどうしよう。お客様に出すものだったら責任は誰が取るんだろう。そう考えて、結局自分で全部やり直してしまう。よくあるお話だと思います。

私たちも同じことで悩みました。自社のホームページに、質問に答えてくれるAIの案内役を置いたときのことです。そこで先に決めたのは「何をさせるか」ではなく、「これだけは絶対にさせない」というリストでした。

今日はそのリストの中身と、社内でAIを使い始めるときにそのまま応用できる考え方をご紹介します。

AIは、知らないことでも答えを埋めてしまう

まず起きたことをお話しします。

案内役のAIを動かしてみたところ、私が教えていないことをそれらしく答え始めました。「だいたい30万円くらいでしょうか」「その業界なら1か月で終わります」。どれも私が言った覚えのない話です。

悪気があるわけではありません。AIは聞かれたら答えようとする性質があるので、材料がないと埋めてしまうのです。

お客様相手にこれをやられたら取り返しがつきません。金額や納期の話は、後から「AIが勝手に言ったので」では済まないからです。

そこで方針を変えました。できることを増やす前に、できないことを決める。順番を逆にしたわけです。

実際に決めた6つの「やらせないこと」

うちのAIに書き込んでいる内容です。そのまま真似していただいて構いません。

1. サイトに書いていないことを推測で答えない。分からないときは「そこはお答えできません」と正直に伝える

2. 個別の見積金額、値引き、納期を約束しない。「担当者より個別にご案内します」と返す

3. 契約、法律、税務、助成金の可否を断定しない

4. 相手の名前や連絡先を聞き出さない。必要なときは問い合わせフォームを案内する

5. 事業と関係のない話題に長く付き合わない

6. 毎回同じ書き出しを使わない

3番の助成金は特に気をつけているところです。「使えます」と言い切ってしまうと、後で対象外だったときに大ごとになります。「対象になる場合があります。要件の確認からお手伝いします」まで、と線を引いています。

6番は細かい話ですが、意外と印象を左右します。放っておくと「お問い合わせありがとうございます」から始まる返事を延々と繰り返すので、はっきり禁止しました。

「できないこと」を先に決めるのか

理由はひとつで、大きく見せると最初のつまずきで一気に信用を失うからです。

何でも答えられるように振る舞わせると、答えられない質問に当たった瞬間に嘘が混ざります。そして人は、10個のうち9個が正しくても、1個の嘘のほうを覚えて帰ります。

逆に、最初から「ここから先は人間が答えます」と線を引いておくと、線の内側の答えは信用してもらえます。守備範囲が狭いことは、弱点ではありませんでした。

これはお客様向けに限った話ではありません。社内でAIを使い始めるときも同じです。「何に使えるか」より先に「これだけは任せない」を決めておくほうが、結局は早く広がります。触る人が安心できるからです。

とえば、ふだんお使いのAIにもこう伝えておくだけで動きが変わります。

「わからないことは、推測で答えずに『わかりません』と言ってください。金額や納期の判断はしないでください。事実かどうか自信がない部分は、その旨をはっきり書いてください」

もうひとつの決めごと。知識は手で書き写さない

続けるために決めたことがもう1つあります。

AIに持たせる情報を、手で書き写さないこと。

最初は「よくある質問と答え」を手で書いて持たせようとしました。でもすぐ気づきました。料金を変えたら、サービスを増やしたら、そのたびに書き直さなければなりません。まず間違いなく、どこかで更新が止まります。

そこで、ホームページの完成したページそのものを読み込ませて、知識を自動で作る形にしました。今は約2万3千字ぶんです。おかげでサイトの文章を直すと、AIの答えも一緒に新しくなります。二重に管理する場所がないので、食い違いが起きません。

社内のマニュアルやFAQでも同じことが言えます。AIに渡す情報は、すでにある正しいものを指させる。 別の場所に写した瞬間から古くなっていく、と考えておくと安全です。

それで、何が変わったか

正直に申し上げると、問い合わせが急に増えたわけではありません。置いてまだ日が浅いので、効果を語れる段階ではないというのが本当のところです。

っきり変わったのは、お客様からの「UMEOさんのところではどう使ってるんですか」という質問に、答えられるようになったことでした。

実は以前、この質問にすぐ答えられなかったことがあります。使っていないからではありません。使いすぎていて、どこから話せばいいのか分からなかったのです。議事録、日報、請求書、資料づくり、ファイルの整理。挙げればきりがないのに、いざ人に説明しようとすると出てこない。

毎日使っていることと、それを人に説明できることは、まったく別の能力でした。

線を引く作業は、そのまま説明できる形に整理する作業でもありました。何を任せて何を任せないかを決めないと、人には話せません。逆に決めてしまえば、そのまま説明になります。

そしてお客様の反応がいちばん良かったのは、うまくいった話ではなく、どこで線を引いたかほうでした。皆さん、失敗したくないからだと思います。

AIを使い始めたばかりでしたら、まず「これだけは任せない」を3つでいいので書き出してみてください。それだけで、ずいぶん気楽に使えるようになります。

みなさんは、AIに「これは任せたくないな」と感じる仕事はありますか。

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