「ホームページはあるんだけど、会社の名前で調べても出てこないんだよね」
群馬県内でお会いする経営者の方から、いちばんよく聞く話のひとつです。数十万円をかけて作って、写真もきれいで、スマホでも崩れない。それなのに、検索の結果には出てこない。「SEOが弱いんですかね」と言われることが多いのですが、実際にサイトを開いて中を見ると、SEO以前のところで止まっていることがよくあります。
実は、これを2026年の7月にいちばん派手にやっていたのは、当社自身のホームページでした。
原因を突き止めていったときに出てきた数字が、これです。検索エンジンが読み取れる文字が、ページ全体で81文字しかありませんでした。 人間の目には何千字も見えているのに、機械の側からは、ほとんど空っぽのページに見えていたのです。
この記事では、ホームページが検索に出てこないときに疑うべき原因を、よく紹介される3つに加えて、あまり語られない「4つ目」まで整理します。そして、専門知識がなくても3分でできる自己診断の手順と、当社が実際に直したときに何をして、数字がどう変わったのかを、盛らずにそのまま公開します。
ホームページが検索に出てこない状態を確認している様子
ホームページが検索に出てこない原因は、まず定番の3つを疑う
順番に潰していくのが早いので、まずはよく知られている3つから確認します。ここで解決するケースも実際に多いです。
1. そもそもGoogleに登録されていない(未インデックス)
検索エンジンは、世の中のページを巡回して読み取り(クロール)、自分のデータベースに登録して(インデックス)、はじめて検索結果に出せるようになります。公開したばかりのサイトは、まだこの登録が済んでいないだけ、ということが珍しくありません。
公開直後に検索に出ないのは、異常ではなく正常な状態です。 数日から数週間かかることもあります。
確認方法は簡単で、Googleの検索窓に次のように入れるだけです。
site:あなたのドメイン
たとえば当社なら site:umeocreate.com と入力します。ここに自社のページがずらりと並べば、登録は済んでいます。1件も出てこなければ、まだ登録されていないか、次の2番目の問題が起きています。
2. 「検索に出さないで」と自分から指示してしまっている
制作の途中は、未完成のページが検索に出ないよう、意図的に「登録しないでください」という指示(noindexと呼ばれる設定)を入れておくのが普通です。問題は、公開のときにこれを外し忘れる事故がそれなりに起きること。 制作会社との連携が切れたタイミングや、担当者が変わった直後に多い印象があります。
これは自分では気づきにくいので、Google Search Console(サーチコンソール)という無料ツールを入れて確認するのが確実です。導入すると、「このページは登録されていません。理由はこれです」とGoogle側が理由まで教えてくれます。あわせて、サイトの地図にあたるXMLサイトマップを送信しておくと、巡回を早められます。
3. 登録はされているが、順位が低くて見つからない
site: 検索では出てくるのに、普通に検索すると見つからない。この場合は登録は済んでいて、単に順位が低いだけです。ここではじめて、いわゆるSEOの話になります。
ただし、ここで一つ現実的なことをお伝えしておくと、「会社名で検索しても出てこない」と「業種名で検索しても出てこない」は、まったく難易度の違う話です。会社名(指名検索)で出てこないのは異常事態なので、1番か2番を疑ってください。業種名や地域名で上位に出ないのは、多くの場合は正常で、そこから先が積み上げの世界になります。
検索結果の順位とクリック数を確認している場面
ホームページが検索に出てこない、4つ目の原因
ここからが本題です。上の3つはどこの解説にも書いてあります。当社が自社サイトで踏んだのは、そのどれでもありませんでした。
登録はされている。設定ミスもない。それなのに、中身が空っぽとして登録されていた。 これが4つ目のパターンです。
人間が見ている画面と、検索エンジンが受け取るデータは別物
ホームページを開くと、私たちの目には見出しがあり、本文があり、写真が並んでいます。しかし検索エンジンが最初に受け取るのは、その完成した画面ではありません。ブラウザに届く、組み立て前の設計図(HTML)のほうです。
多くのサイトでは、この設計図の中に本文の文字がそのまま書き込まれています。だから検索エンジンは何も苦労せずに内容を読み取れます。
ところが、作り方によっては、設計図の中に本文が入っていないことがあります。代わりに入っているのは「この圧縮された荷物を、ブラウザ側で解いて画面を組み立ててください」というプログラムだけ。人間のブラウザは指示どおりに荷物を解いてくれるので、画面はちゃんと表示されます。画面がきれいに出ているのに検索エンジンには何も見えない、という食い違いは、こうして生まれます。
当社の場合、その設計図に入っていた読み取り可能な文字は、This page requires JavaScript to display.(このページを表示するにはJavaScriptが必要です)という一文を含めて、ページ全体で81文字から126文字でした。検索結果に出る説明文(meta description)も、検索エンジンに事業内容を伝える構造化データも、設計図の中には存在していませんでした。
「Googleは今どきJavaScriptくらい読める」の落とし穴
ここでよく言われるのが、「今のGoogleはJavaScriptを実行してくれるから大丈夫」という話です。これは半分は本当です。Googleは実際に、後からブラウザと同じように画面を組み立てて読み直す仕組みを持っています。
ただし、それは一度目の巡回では行われず、後回しの二段階目の処理になります。 いつ回ってくるか、毎回きちんと組み立てられるかは、こちら側では制御できません。「読める場合もある」と「確実に読める」の差は、公開してから何ヶ月も結果が出ない形で効いてきます。
設計図の中に最初から文字を置いておけば、この不確実さは丸ごと消えます。 わざわざ不確実な方を選ぶ理由がない、というだけの話です。
もう一つの問題は「ページが1枚しかない」こと
当社のサイトには、当時すでにAI導入コンサル、システム開発、研修といったサービス別の紹介が用意されていました。ところが作り方の制約で、サイト全体で登録できるURLが1つしかありませんでした。
サービス別の内容は、すべて同じ1つのURLの中に、ページ内リンク(#から始まるあれです)で並んでいる状態でした。結果として、1つのURLの中に、そのページの主題を示す見出し(H1)が5個あるという、検索エンジンから見れば「このページは結局なんの話なのか」が判断できない構造になっていました。
検索エンジンは「キーワードとページを1対1で結びつける」ように動きます。1ページに5つの主題が同居していると、どのキーワードでもぼやけます。サービスの数だけページを分けるというのは、見栄えの問題ではなく、この結びつけを成立させるための構造の問題です。
サイトの構造を設計図に描き出して整理している様子
3分でできる自己診断。ソースを表示して、文字を数える
自社のサイトがこの4つ目に当てはまっているかは、専門ツールがなくても、パソコンとブラウザだけで確かめられます。
手順1. ページのソースを表示する
自社のトップページをパソコンのブラウザ(ChromeでもEdgeでも構いません)で開き、何もない余白の部分を右クリックします。出てきたメニューから「ページのソースを表示」を選んでください。キーボードなら、Windowsは Ctrl + U、Macは Option + Command + U でも同じ画面が出ます。
英数字と記号がびっしり並んだ画面が開きます。これが、検索エンジンが最初に受け取る設計図そのものです。
手順2. 自社の文章が入っているかを探す
その画面のまま、Ctrl + F(Macは Command + F)で検索ボックスを出し、自社サイトのトップページに書いてある文章を、10文字ほどコピーして貼り付けます。 キャッチコピーの一節でも、事業紹介の一文でも構いません。見出しではなく、本文の途中から取るのがコツです。
- 見つかった → 設計図の中に本文が入っています。この4つ目の問題は起きていません。原因は上の1〜3のどれかです
- 見つからない(0件) → 検索エンジンには、その文章が見えていない可能性が高いです
手順3. 説明文が入っているかを見る
同じ画面で description と検索してみてください。<meta name="description" content="..."> という行が見つかり、その中に自社を説明する日本語が入っていれば正常です。この行が見つからない、または中身が空なら、検索結果に表示される説明文をGoogleに丸投げしている状態です。
3つとも空振りするようなら、SEO対策の記事を読むより先に、サイトの作り方そのものを見直したほうが早い段階にいます。
パソコンの画面でホームページのソースを確認している手元
直し方は「見た目を変えずに、中身の構造を入れ替える」
当社が2026年7月にやったのは、デザインのやり直しではありません。
写真もレイアウトも配色も、ほとんどそのまま残しました。 変えたのは、ページの組み立て方だけです。ブラウザ側で組み立てる方式をやめて、あらかじめ文字が入った状態のページを配信する方式に切り替え、1つだったURLをサービスごとに分けました。
結果は、こうなりました。
| 改修前 | 改修後 |
|---|
| 検索エンジンに読めた文字数 | 81字 | 約10,000字 |
| 検索エンジンに登録できるページ数 | 1ページ | 8ページ |
見た目がほとんど変わっていないのに、機械から見た情報量は100倍以上になりました。書き足した文章はほとんどありません。もともと画面に出ていた文字が、ようやく機械にも届くようになっただけです。
ここが、この問題のいちばん理不尽なところだと思っています。お金をかけて作った文章も、考え抜いたキャッチコピーも、届いていないなら存在しないのと同じ扱いになる。しかも、画面はきれいに出ているので、誰も気づけません。
直したあと、数字はどうなったか
実績のかわりに、当社自身のサイトの数字を出します。2026年7月16日から8月13日までの28日間の、Google Search Consoleの実測値です。
- 検索結果への表示: 663回
- 検索からのクリック: 95回(クリック率 14.3%)
- 平均掲載順位: 12.1位
正直に申し上げて、決して大きな数字ではありません。 月に何万人も来るサイトから見れば、ごくささやかなものです。
それでも、この数字を出しているのには理由があります。改修前は、そもそも測るべき数字が存在しなかったからです。検索エンジンに81文字しか見えていないサイトは、表示回数も順位も積み上がりません。ゼロが663になったところが、この改修の本当の中身です。
制作会社が自社サイトの数字を出さないのが普通の業界なので、当社は逆に、自分の数字を毎月そのまま公開するやり方を取っています。良く見せようがない数字なので、これがいちばん正直な実績だと考えています。
それでも自分で直せないときの、ご相談先として
ここまでの自己診断でご自身のサイトの状況が分かれば、それだけでも十分に価値があると思います。制作会社に「ソースの中に本文が入っていないようなのですが」と伝えられるだけで、話がまったく変わります。
そのうえで、直す側をお探しでしたら、当社でもホームページ制作とWeb運用を承っています。自社サイトでこの問題を実際に踏んで、実際に直した経験から作ったメニューです。
| メニュー | 料金(税別) | 内容 |
|---|
| ホームページ制作|ショールーム型 | 15万円〜 | 16業種の見本から選び、写真と文章を差し替えます。3ページまで・AIチャットボット込み |
| ホームページ制作|セミオーダー | 40万円〜 | デザインから起こします。4〜5ページ・AIチャットボット・外部サービス連携・公開作業まで |
| ホームページ制作|フルオーダー | 60万円〜 | ページ数の多いもの、通販・多言語、既存サイトからの移行が重いもの |
| 運用保守 | 月5,000円〜 | ライト・スタンダード・フルの3プラン |
| Web丸ごと運用 | 月5万円〜 | 記事の作成と公開・月次レポート・サイト更新。LINE配信まで含むフルは月10万円 |
上記は全て一例です。ご予算に合わせた組み替えをご提案できます。 制作だけ、運用だけでも承ります。
料金と各プランの中身は、ホームページ制作・Web運用のご案内ページに詳しく書いています。「まず完成形を見てから考えたい」という方は、16業種のショールームで実際のページをご覧いただけます。
向かない相手も、正直に書いておきます
当社にご依頼いただかないほうがよい場合もあります。
- 毎日何本も更新する業態(ニュースサイト、日次のセール告知など)。更新の主導権が御社側にないと回りません
- 数十ページ以上の大規模サイトや、本格的な通販サイト。当社の得意な規模を超えます
- とにかく安く、とにかく早くをご希望の場合。構造から作り直す前提なので、テンプレートに流し込むだけの制作より時間がかかります
逆に、ページ数は多くないけれど、検索から相談が来る状態にしたいという中小企業・ひとり社長の方には、いちばん噛み合うと思っています。
まとめ。まず、自社のソースを見てみてください
ホームページが検索に出てこないとき、疑うべきは4つです。
1. まだGoogleに登録されていない(site:ドメイン で確認)
2. 「登録しないで」の設定が残っている(サーチコンソールで確認)
3. 登録はされているが順位が低い(ここからがSEOの話)
4. 登録はされているが、中身が空っぽとして登録されている(ソースを見て確認)
4つ目は、画面がきれいに表示されているぶん、誰も疑わないのがやっかいなところです。当社は自分のサイトで、これに81文字という形で殴られました。
対策の記事を読み込む前に、まずは右クリックから「ページのソースを表示」を選んで、自社の文章がその中にあるかを確かめてみてください。3分で終わります。そこに文章が入っていれば、あとは中身を積み上げていく普通の勝負です。入っていなければ、積み上げる前に、床を直す必要があるというだけの話です。
【群馬・北関東の中小企業・ひとり社長のAI導入をサポート】
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