「AIがいいのは分かった。でも、うちの何に使えばいいのかが分からない」
群馬県内の経営者の方とお話ししていると、いちばん多く伺うのがこの一言です。そしてこれは、群馬だけの話ではありません。商工中金が2026年1月に行った「中小企業の生成AIの利用にかかる調査」では、生成AIの導入に踏み出せない理由として、導入以前の段階では「具体的な活用場面が不明」が35.6%で最多でした。検討段階まで進んだ会社でも、「導入を推進する人材がいない」が32.0%で最多です。
つまり、多くの会社が止まっているのは「どのAIを選ぶか」よりもずっと手前です。何から手をつけるかが決まっていない。決める人もいない。
当社(UMEO CREATE)の無料の簡易業務診断は、この2つにその場で答えを出すための15分です。社内では「DXカルテ」と呼んでいます。この記事では、15分で何をするのか、「どの業務が月いくら掛かっているか」をどうやって数字にするのか、そしてこの診断が向かない方まで、正直に書きます。
FAXで届いた注文書を見ながら、ノートパソコンに打ち直している事務担当者
なぜ、無料の業務診断を始めたのか
きっかけは、当社自身の反省です。
当社はこの半年で、お客様の業務ツールを20本以上作ってきました。ところが振り返ってみると、「作業時間がどれだけ減ったか」を数字で言えるものは、そのうちの一部だけでした。残りは、ちゃんと動いていて、現場でも使われているのに、「で、どれくらい楽になったの?」と聞かれると答えに詰まる状態だったのです。
そして実際に、ある伴走先では、たくさんの仕組みを作ったにもかかわらず「成果が見えない」という評価をいただいたことがあります。一方で、作った量はずっと少ないのに、「注文書の転記が毎日30分から5分になった」という数字が1つあった別の会社では、そのまま社内展開の話に進みました。
違いは、作った量ではありませんでした。最初に「この作業に今どれだけ掛かっているか」を数字にしていたかどうかです。
それ以来、当社は道具の話から入るのをやめました。AIの説明もしません。最初にやるのは、御社の業務の話を伺って、時間と金額に置き換えることだけです。それを誰でも受けられる形にしたのが、この15分の診断です。
15分の中身。3つのステップで優先順位1位を決める
診断は、オンラインなら15分です。群馬県内であれば訪問でも伺います。お手元に資料をご用意いただく必要はありません。ふだんの業務を思い出しながら、質問にお答えいただくだけです。
会議室のテーブルで、経営者が紙のチェックシートに丸をつけている手元
STEP 1 業務チェック(約5分)
7つの分野について、当てはまる「症状」に印をつけていきます。
| 分野 | こんな症状があれば印 |
|---|
| 転記・二重入力 | 紙・FAX・PDFの内容を、Excelや販売・会計システムへ打ち直している |
| 勤怠・給与 | 紙のタイムカードや手書きの勤怠票を、毎月手作業で集計している |
| 見積書・請求書などの帳票 | 帳票づくりが特定の人にしかできない。過去分を探すのに時間がかかる |
| 顧客・取引先の情報 | 取引履歴や好みが担当者の頭の中にしかなく、休むと対応が止まる |
| 電話・問い合わせ対応 | 一次対応のたびに現場の作業が中断される。同じ説明を繰り返している |
| 購買・仕入れ | 相見積や価格比較が手作業、または手が回らずやれていない |
| 報告・進捗管理 | 日報や進捗が口頭や紙で、あとから探せない |
この7分野は、当社が群馬県内外で実際に改善をお手伝いしてきた中で、何度も出てきた「時間を食っている場所」を並べたものです。机の上で考えた分類ではありません。そのため、たいていの会社で2つか3つは当てはまります。
よく「うちには関係ない」とおっしゃる分野ほど、実は時間を食っています。毎日のことなので、当たり前になっていて、もう「作業」として見えていないからです。
STEP 2 効果の試算(約5分)
印がついた業務について、次の3つだけを伺います。
- 1回あたり何分かかるか
- 月に何回やるか
- 何人でやっているか
この3つを掛け合わせると、その業務に毎月何時間使っているかが出ます。それに1時間2,000円を掛けて、金額に置き換えます(計算の中身は次の章で書きます)。
STEP 3 診断結果(約5分)
試算した金額の大きい順に並べて、まず取り組む業務を1つだけ決めます。
「1つだけ」というところが大事です。全部を一度に変えようとすると、現場の覚え直しが増えて、結局どれも定着しません。いちばんお金が漏れているところを1つ塞ぎ、効果を確かめてから次へ進むほうが、結果として早く、外れも少なくなります。
15分後には、優先順位1位が決まった状態でお帰りいただけます。
「どの業務が月いくら掛かっているか」の出し方
ここからは、診断の中で実際にやっている計算を、そのままお見せします。難しいことは何もありません。ご自身で紙に書いても出せます。
夕方の工場事務所で、壁の時計を見上げて考え込む経営者
計算式は1本だけ
1回の分数 × 月の回数 × 人数 ÷ 60 × 2,000円 = 月の金額
1時間2,000円というのは、当社の診断で一律に使っている計算上の単価です。御社の実際の時給に置き換えていただいてもかまいません。
ここで大事なのは、金額が1円単位で正しいことではありません。どの業務が上で、どの業務が下か、という順番です。単価をいくらにしても、順番はほとんど変わりません。
当社の実例の数字で計算してみる
当社の導入事例に載せている数字を、この式に当てはめてみます。回数の部分は、分かりやすくするための仮の数字です。
例1 注文書の転記(産業機械商社様の事例)
導入前は、注文書の転記に毎日30分かかっていました。月の稼働日を仮に20日とすると、
- 30分 × 20日 × 1人 ÷ 60 = 月10時間
- 10時間 × 2,000円 = 月2万円
自動転記を入れたあとは毎日約5分になったので、月に使う時間は約1.7時間。月に約8時間、金額にして約1万7千円ぶんの手が空いた計算です。1年にすると約20万円になります。
例2 見積書の作成(朝倉電設株式会社様の事例)
見積書1件の作成に60分かかっていたものが、システム化で約5分になりました。仮に月20件の見積を作る会社だとすると、
- 導入前:60分 × 20件 ÷ 60 = 月20時間(4万円)
- 導入後:5分 × 20件 ÷ 60 = 月約1.7時間(約3,300円)
月に約18時間が浮きます。
こうして並べると、「毎日30分」と「1件60分」のどちらが重いかは、回数しだいで入れ替わることが分かります。感覚で「こっちのほうが大変そう」と決めると、ここを外します。 だから掛け算にするのです。
数字にすると、次の3つが決まる
月いくらかが出ると、これまで決められなかったことが決まります。
1. どこから手をつけるか。金額のいちばん大きい業務です
2. いくらまでなら掛けてよいか。月2万円の業務に、年100万円の仕組みは要りません
3. うまくいったかどうかの判断。導入前の数字があるので、あとで「何分になったか」を比べれば済みます
3つ目が、冒頭に書いた当社の反省そのものです。最初に数字を取っておけば、あとで「成果が見えない」とは言われません。
診断は無料。そのあとの進め方と料金
地方の工務店の事務所前で、帰り際に会釈を交わす経営者とコンサルタント
診断は無料です。 その場で見積をお出しすることはありません。
診断の結果だけを持ち帰っていただいてかまいません。優先順位1位の業務を、ご自身で工夫して改善されるなら、それがいちばん安い解決策です。私たちはそれで十分だと思っています。
診断のあとで「実際に進めたい」となった場合にだけ、内容に応じてご提案します。主な進め方は次の2つです。
| 進め方 | 内容 | 料金の目安(税別) |
|---|
| AIエージェント導入支援 | 優先順位1位の業務1つに、御社のパソコンでAIが働く環境をつくり、使い方まで一緒に仕上げるハンズオン(半日から5時間) | 10万円 |
| 月額伴走 | 社内に定着するまで、継続してお手伝いします | 月5万円から15万円 |
料金は全て一例です。ご予算に合ったプランの提案が可能です。 金額感だけ先に知りたい、というご相談も歓迎しています。ほかのメニューも含めた料金の全体は料金ページにまとめています。
まだ人と話す段階ではない方へ
「いきなり相談するのは気が引ける」という方のために、同じ7分野を紙の上で自分で診断できるセルフ版のチェックリスト(A4で2枚・全21項目)も無料でお配りしています。当てはまる症状に丸をつけるだけで、どの業務から手をつけるかがご自身で分かる作りです。会社の情報を社外に出す必要はありません。
やってみて「やっぱり数字にしてほしい」と思ったら、そのとき診断をお申し込みください。
この診断が向かない方
正直に書いておきます。次のような方には、この15分はあまりお役に立てません。
- すでに「この業務をこのツールで変える」と決まっている方。やることが決まっているなら、診断より先に実装のご相談をいただくほうが早いです
- AIの仕組みや、ツールごとの違いの説明を聞きたい方。この診断ではAIの説明はしません。御社の業務の話だけをします
- 会社全体のIT戦略や、大規模なシステムの入れ替えを検討中の方。15分で扱える範囲を超えています
- 業務の中身を話せる方が同席できない場合。数字は現場の感覚から出すので、日々の作業をご存じの方にお答えいただく必要があります
逆に、「何から手をつけていいか分からない」「社内に進める担当者がいない」という段階の方こそ、この診断がいちばん役に立つ相手です。冒頭の調査でいちばん多かった2つの悩みそのものだからです。
まとめ
- 中小企業がAIで止まっている理由の最多は、「活用場面が分からない」35.6%と「推進する人材がいない」32.0%(商工中金・2026年1月)。どちらも技術の手前の話です
- 当社の無料の簡易業務診断(15分)は、7分野のチェック、効果の試算、優先順位の決定の3ステップで、まず取り組む業務を1つ決めます
- 計算式は 1回の分数 × 月の回数 × 人数 ÷ 60 × 2,000円 の1本だけ。大事なのは金額の正確さより順番です
- 最初に数字を取っておくと、どこから・いくらまで・うまくいったかの3つが決まります
- 診断は無料で、その場で見積は出しません。進める場合の料金は全て一例で、ご予算に合わせてご提案します
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出典(2026年9月24日時点)
※数値は調査時点のものです。調査の対象・回答数などの詳細は上記の公式資料でご確認ください
- 事例の作業時間は、当社の導入事例に掲載している導入前後の概算です。本記事の月の回数(20日・20件)は、計算の説明のための仮の数字です
【群馬・北関東の中小企業・ひとり社長のAI導入をサポート】
UMEO CREATE(ウメオクリエイト)では、群馬県(高崎・前橋・太田・伊勢崎・吉岡町など)を中心に、中小企業や個人事業主・ひとり社長様向けの「AI導入・業務自動化・DX伴走コンサルティング」を行っています。
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