「市販のシステムを入れてみたけれど、うちのやり方に合わなくて結局Excelに戻った」
群馬県内で業務のご相談を受けていると、この話を本当によく伺います。勤怠、見積、請求、点呼。どの会社にも「この会社ならではの手順」があって、パッケージの型に合わせようとすると、どこかで無理が出ます。
かといって、自社専用のシステムを作ろうと考えると、今度は費用の話で止まります。「作ったあと、毎月サーバー代がかかるんでしょう」「作った人がいなくなったら誰が直すの」。ご心配はもっともです。
当社(UMEO CREATE)の業務システム開発は、この2つの不安にまっすぐ答えるために形を決めました。1つの業務につき1ツール、50万円(税別)から。Google環境の上に作るので、サーバー費はほぼかかりません。 そして、作った本人がそのまま保守まで担当します。
この記事では、なぜその金額で作れるのか、サーバー費がほぼゼロになる仕組み、どこまでならこの作り方で足りて、どこからは足りないのか、そしてこの作り方が向かない会社まで、包み隠さず書きます。
福祉事業所の駐車場で、送迎車の横に立った職員がタブレットで点呼を記録している様子
なぜ1ツール50万円から作れるのか
理由は3つあります。どれも「手を抜く」話ではなく、「作らなくていいものを作らない」話です。
1. 1回の開発で扱う業務を1つに絞る
最初のご相談で「全部まとめてシステムにしたい」と言われることがあります。気持ちはよく分かります。ただ、当社では最初に作るのは、一番時間を取られている業務1つだけとお願いしています。
1つに絞ると、画面も項目も少なくなります。現場の方に覚えていただくことも少なくなります。そして何より、「これで本当に楽になったか」を1か月以内に確かめられます。 効果が見えてから次の業務へ広げるほうが、最初にすべてを設計するよりも結果として安く、外れも少なくなります。
実際、当社の導入事例でご紹介している一般社団法人 徳栄会様も、一度にまとめて作ったわけではありません。納品書と請求、勤怠、送迎の点呼と、時間を取られている順に1つずつ仕組みに置き換えてきました。
2. 新しい道具を増やさず、いつもの道具の上に作る
システムと聞くと、専用のアプリや専用の画面を想像されるかもしれません。当社はできる限りそれを作りません。すでに社内で使っているものの上に乗せます。
たとえば株式会社クアッズ様の勤怠は、全員がふだん使っているLINEで打刻する形にしました。専用アプリを配ると、インストールと操作説明の手間が発生します。LINEなら、その手間がありません。アプリの配布も操作研修も不要で、初日から運用が始まりました。
画面を一から作らないぶん、開発の量が減ります。そして現場の方の「覚え直し」も減ります。費用が下がる理由と、定着する理由が同じところにあるのが、この作り方のいいところです。
3. サーバーを借りない、組まない
普通、業務システムを作るときは「どこで動かすか」を別に用意します。サーバーを借り、データベースを組み、セキュリティの設定をして、それを動かし続ける。この部分は開発費にも、毎月の維持費にも乗ってきます。
当社の標準版は、ここをGoogleの仕組みに任せます。次の章で詳しく書きます。
サーバー費がほぼゼロになる仕組み
当社の標準版は、多くの会社がすでに使っているGoogleのアカウント(またはGoogle Workspace)の中で動きます。 データはGoogleスプレッドシートやGoogleドライブに置き、処理は「Google Apps Script(GAS)」というGoogle標準の仕組みで動かします。
GASを一言で言うと、スプレッドシートやGmailを自動で動かすための、Googleに最初から入っている道具です。Excelのマクロに近いものが、インターネットの向こう側で動いているとイメージしてください。
この形にすると、次のことが起きます。
| 一般的な作り方 | 当社の標準版 |
|---|
| 動かす場所 | サーバーを別に借りる | 御社のGoogleアカウントの中 |
| 毎月の維持費 | サーバー代がかかる | ほぼゼロ(月0円から) |
| データの置き場所 | 開発会社側のサーバーになることも | 御社のGoogleドライブ |
| 中身の確認 | 専用の管理画面から | 見慣れたスプレッドシートで直接 |
ここでひとつ、正直に書いておきます。「ほぼゼロ」の意味は、当社のためにサーバー代を新たにお支払いいただく必要がないということです。Google Workspaceをお使いの会社であれば、そのご契約はもともと御社でお支払いになっているものです。そこに上乗せが発生しない、という意味で「ほぼゼロ」と書いています。
もう一つの利点は、データが最初から御社のものとして御社の場所にあることです。徳栄会様は栃木県足利市と群馬県太田市の2つの事業所をお持ちですが、どちらも同じGoogle環境の上で、同じ仕組みを使っています。県をまたいでも、追加のサーバーは要りませんでした。
倉庫兼事務所のカウンターで、スマートフォンを手にした男性が紙のタイムカードの束を片付けている様子
この作り方で足りるところ、足りないところ
ここからが一番大事なところです。Googleの上で作る標準版には、はっきりした上限があります。 上限を知らずに作ると、会社が大きくなったときに業務が止まります。だから最初にお伝えしています。
Googleが公式に公開しているGASの主な上限は、次のとおりです(2026年9月22日に確認)。
| 項目 | 無料のGoogleアカウント | Google Workspace |
|---|
| 1回の処理にかけられる時間 | 6分 | 6分 |
| 自動実行の合計時間(1日) | 90分 | 6時間 |
| 同時に動かせる数(1ユーザーあたり) | 30 | 30 |
| メールを送れる宛先数(1日) | 100 | 1,500 |
数字だけ見てもピンとこないと思うので、業務に置き換えます。
- 従業員数十人の会社が、朝に打刻する。これは標準版で十分に回ります
- 数百人が同じ時刻に一斉に打刻する。これは「同時に30」の壁に当たる可能性があります
- 1回の処理で大量の書類をまとめて読む。6分で終わらない量になると、処理を分割する設計が必要になります
- 無料のGoogleアカウントで、毎日たくさんのお知らせメールを送る。1日100宛先で止まります
また、Googleは公式に「これらの上限は予告なく変更・削減されることがある」と書いています。ですから当社では、上限ぎりぎりで動く設計にはしません。 余裕のある範囲で作り、上限に近づきそうなら、その前にご相談します。
この上限を超える規模、つまりデータベースが必要なものや、大人数で同時に使うものは、「本格版」として別途お見積りします。最初から本格版が必要な会社もありますし、標準版で効果を確かめてから本格版へ移るという進め方もできます。どちらが合うかは、ヒアリングの段階で率直にお伝えします。
データセンターのサーバーラックが奥まで並ぶ通路
作ったあと、誰が直すのか
冒頭の「作った人がいなくなったら誰が直すの」というご心配に、当社は「作った本人がそのまま担当します」とお答えしています。引き継ぎがないので、「前に言ったこと」をもう一度説明していただく必要がありません。
システム保守サポートは月1万円(税別)からです(システムの規模によります)。含むものと含まないものは、次のとおり先に書面でお渡しします。
| 保守に含むもの | 別途お見積りになるもの |
|---|
| 月次レポート(A4・1枚。稼働状況と気づいた改善点) | 機能の追加・画面の追加・作り直し |
| 操作のご質問(メール・公式LINE) | Google・LINEなど外部サービスの仕様変更に伴う改修 |
| 軽微な設定変更・文言修正(月1回まで) | お客様側の操作に起因するデータの復旧 |
| 障害時の一次対応(営業日中に一次のご連絡) | 他システムとの新規連携 |
なぜ先に書面にするのかというと、あとから「これは無償ですか」で気まずくならないためです。とくに外部サービスの仕様変更は、当社にも御社にも止められません。そこで起きる改修は保守に含めず、改修としてお見積りする。最初にそう決めておくほうが、お互いに気持ちよく長く続けられます。
それから、保守には契約期間の縛りがありません。 月単位でご解約いただけます。解約したあとも、システムのデータと管理権限はそのまま御社のものです。手順書もお渡ししているので、ご自身で手を入れていただくこともできます。「この会社に頼んだら、ずっと抜けられない」という形にはしていません。
朝倉電設株式会社様の見積システムは、まさにこの「作って終わりにしない」形で動いています。OSの更新のたびに不具合が出ていた古い見積システムを、操作を変えずにクラウドへ移しました。見積1件あたり約60分かかっていた作業が約5分になり、いまも使い始めてから出てきたご要望を反映し続けています。
工務店の事務所で、電話を耳に当てながら手順書のページを指でたどっている女性経営者
料金と、進め方の4ステップ
料金は次のとおりです。
| メニュー | 料金 |
|---|
| 業務システム開発(標準版) | 50万円から(税別)/1ツール。勤怠・点呼、見積作成、給与計算など1業務ごと |
| 業務システム開発(本格版) | 別途お見積り。データベースや大人数での同時利用が必要なもの |
| システム保守サポート | 月1万円から(税別)。開発した本人が担当 |
| サーバー費用 | ほぼゼロ(Google環境ベースのため) |
上記はすべて一例です。ご予算に合わせたプランの組み替えをご提案できます。 金額は業務量と画面の数によって変わるので、まずは一番手間のかかっている作業ひとつからのご相談をお勧めしています。
進め方は4ステップです。
1. 業務ヒアリング:いまの手順を、そのまま伺います。「こうしたい」より先に「いまこうしている」を聞きます
2. 試作を触って確認:動くものを早めにお見せして、触っていただきながら詰めます。紙の仕様書だけで決めません
3. 本運用:現場に合わせて切り替えます。必要なら旧来のやり方と並行して走らせます
4. 改修・保守:業務の変化に合わせて直し続けます
詳しくは業務システム開発のページにまとめています。ほかのメニューとの組み合わせは料金ページをご覧ください。
この作り方が向かない会社
正直に書きます。次のような場合は、標準版では合いません。
1. 数百人が同時に使うシステムが最初から必要な会社
先ほどの上限に当たります。この場合は最初から本格版でお見積りします。標準版で無理に作ると、忙しい朝に止まります。
2. 画面の速さがそのまま売上に響くシステム
たとえば一般のお客様が使う予約画面などです。GASで作った画面は、開くときに数秒待たされることがあります。社内で使う道具なら問題になりにくいのですが、お客様向けの画面には向きません。
3. Googleのサービスをまったく使っていない会社
Google環境を前提にした作り方なので、社内の仕組みがMicrosoftなど別の環境にそろっている場合は、前提から変わります。その場合も作れないわけではないので、どの環境に乗せるのが一番安く済むかからご相談ください。
4. 「まず全部を一度に作りたい」段階の会社
最初は1つに絞るのが当社のやり方です。どの業務から手をつけるか決まっていなければ、先に無料の簡易業務診断(DXカルテ)で、どの業務に月いくら掛かっているのかを数字にすることをお勧めします。そこで一番高くついている業務から作るのが、一番早く元が取れます。
まとめ
- 市販システムが合わない会社のために、1つの業務につき1ツール、50万円(税別)から作っています
- 安くできる理由は、業務を1つに絞る/いつもの道具(LINE・スプレッドシート)の上に乗せる/サーバーを借りないの3つ
- Google環境の中で動くので、サーバー費はほぼゼロ。データも最初から御社のGoogleドライブにあります
- ただしGoogleの上限(1回6分・同時30など)があるので、数百人規模や大量処理は「本格版」で別途お見積り
- 保守は月1万円(税別)から、作った本人が担当。含むもの・含まないものは先に書面でお渡しし、契約の縛りはありません
- 大人数の同時利用、お客様向けの画面、Googleを使っていない会社、全部を一度に作りたい段階の会社には、別のやり方をご提案します
▼ 業務システム開発の詳細
業務システム開発(1ツール50万円から)を見る
▼ どの業務から作るか決めたい方へ
無料の簡易業務診断(DXカルテ)を見る
出典(2026年9月22日時点)
※上限の数値はGoogleが予告なく変更することがあると明記されています。最新の値は上記の公式ページでご確認ください
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UMEO CREATE(ウメオクリエイト)では、群馬県(高崎・前橋・太田・伊勢崎・吉岡町など)を中心に、中小企業や個人事業主・ひとり社長様向けの「AI導入・業務自動化・DX伴走コンサルティング」を行っています。
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